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「地域活性化と人とのかかわり」調査報告書
      (学生視点で見た地域づくりに活躍する人たちと今後の島根)

地域活性化と人とのかかわり
島根大学法文学部3年生 原田 幸拓
2010.9.10
 私は8日間、島根県や鳥取県で行われている地域活性化の活動、またその活動に携わる人々について知るために三島治県議会議員のもとでインターンシップをさせていただいた。
 8日間という短い期間ではあるが、その間に見てきた活動や出会った人々は非常に魅力的であり、それぞれの人が地域のために何とかしようと考えて行動していた。

 インターンシップで最初に訪れたのは飯南町だった。そこで道の駅赤来高原を訪問、飯南町の地域おこし協力隊の皆さんと意見交換などを行った。
 初日ということもあっただろうが、そこで私は非常に大きな衝撃を受けた。それは、そこで出会った人たちが自然の中で暮らすことに魅力を感じていたからである。
 私は田舎育ちであるが、今まで自然に囲まれて過ごすことに対して全く魅力を感じていなかった。都会に出て暮らすことがいいことだと思っていた。しかし、それは大きな間違いだということに気づかされた。
 その後も益田市の種地区が行っている活動や江津市でNPO法人なごみの里の方々のお話を聴かせていただいたり、鳥取県では図書館活用について調査するために養護学校を訪問したり、森の幼稚園や学生人材バンクでお話を聴かせていただいたりしたが、やはり同じように魅力を感じているようだった。

 たくさんの所を訪問させていただき、たくさんの方からお話を聴かせていただいたが、私はこの出会いの中で、すべての方がその地域のことを愛しているということを感じた。
 今まで地域活性化とはその地域が「便利」になることだと思っていた。しかし地域活性化はその地域が好きだからこそするのであって、その地域の良さを奪って行っても意味がないものだということに気づいた。私は地域活性化とはその地域を好きになることが第一歩だと思った。

 インターンシップを通じて、地域活性化にとって最も大切なものも分かった。
 それは人と人とのつながりである。私は地域活性化に地元の方の協力は不可欠だと思った。
 これはインターンシップ以前から思っていたことだが、実際に現場を見てみると改めて感じることができた。地元の方に協力してもらえない活動はうまくいかないし、そもそも地元の人が協力しないということはそこには求められていないということであり、その活動は本当の意味での地域活性化にはつながらないと思った。

 私が感じた地域活性化に必要な「人とのつながり」というのは地元の方とのつながりだけではない。同じような活動、同じような目標を持つ人のつながりも必要だと思う。
 実際、インターンシップを通じて出会った人は皆、出会いを大切にしていた。また、私はインターンシップ中に出会った方々の活動は非常に魅力的だと思った。
 しかし失礼かもしれないが、一つひとつの活動がまだ大きな力を発揮できていないとも思った。それぞれの活動は魅力的であるため、大きな力を持っていると思う。
 私はそれぞれの活動が大きな力を発揮するには協力が必要なのではないかと思った。インターンシップで出会った人たちが協力するのはもちろん、県内だけでなく県外の方にも協力の輪を広げていき、最終的には国全体で地域活性化について取り組むくらいでなければ力は発揮できないと思う。
 そうでなければ今までと同じように何も変わらないだろう。地域からの努力はもちろん必要である。しかし、もっと大きな動きにしていくことも必要だとインターンシップを通じて感じた。

 私は今回このインターンシップを経験し、様々なことを感じ、様々なことに気づかされた。私が無知だということもあるだろう。しかし、多くの人がこういった活動を知らないということも事実だと思う。これから人とのつながりなどで、今まで知らなかった人たちにも活動が知られていき、本当に大きな力を持った時、島根県を含めた地方はすごい力を発揮するだろう。私はこのインターンシップでその可能性、潜在能力のようなものを感じることができた。
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